こんにちは、Director HAMAです。
先日、奈良の正倉院展へ行ってきました。
茨城から奈良まではかなり距離があるですが、、、
今回の正倉院展の展示物の中に、どうしても自分の目で観たかったものがあったんです。
それは、かの織田信長や足利義政、明治天皇がこよなく愛したと言われる名香「蘭奢侍」という沈香の香木。
「蘭奢侍」は、奈良時代の聖武天皇によって命名されたとされ、天皇家の宝物を収めた正倉院にずーーーと大切に
保管されてきました。
この香木は、もともと占城国(現ベトナム北・南中部)からもたらされたと言われていまして、香木の中では名香中の名香とのこと。
香司でもある私の興味関心度は、当然MAX~!
まさか実際にお目にかかれるとは思ってもみなかったので、感激ワクワクしながら奈良国立博物館へ入りました。
展示品は、天皇家で使われた着衣や仏教道具など、そして興味深い香の展示物も数点ありました。
そんななか、いよいよ『蘭奢侍』の香木へ。
わぁーーー、これが!!!
展示ガラスの中に長さが1m、直径30cmほどの香木沈香『蘭奢侍』が寝かされていました。
その『蘭奢侍』の香木には、かねてより聞いていた織田信長が切り取った跡、足利義政が切り取った跡、明治天皇が切り取られた跡がしっかり残されていました。
まさに権力の象徴でもあるこの香木、、、室町時代以後の動乱の間、武将達は香を嗜んでいたようで、織田信長が足利義政の例に倣って、天皇家の宝物を収めた正倉院にあるこの香木『蘭奢侍』を戴香したエピソードは有名だそうで、、、
これは単に織田信長がこの有名な香木の香りだけに興味があっただけなく、天皇家の宝物をなかば強引に入手することで、己の権力を誇示したものだったかもしれません。
とはいえ、天下の大武将や天皇を虜にするこの香木の香しい香りとは・・・と考えながら、
ちょいと1mmでも良いから切り取って、香しい香りを聞香してみたいものだと思いました。
憧れの香木『蘭奢侍』を見ることが出来ただけでも本当に嬉しかったです。
今後も香りの世界にどっぷり浸かながら、日本の歴史文化と共にお香の勉強にも頑張りま~す。
ではでは~♪
HAMA
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